【サロン開業】お店の立地の選び方とは?立地条件のポイントを解説!
記事の監修石川博幸(いしかわひろゆき)
2020年からレンタルスペース業界に参入、レンタルスタジオとレンタルサロンの運営を開始。
2024年には民泊事業も展開、運営開始。
お客様対応、清掃などに力を入れておりお客様より評価の声を多数いただいております。
現在では、レンタルスタジオ1店舗、レンタルサロン2店舗、民泊1店舗の運営をしており、今後はノウハウの展開などにも力を入れていく予定。
レンタルサロンとは、区間ごとに貸し出された個室やスペースを、複数人でシェアして利用できるサービスです。個室やスペースはそれぞれ独立しており、借りている時間は個人だけの専有スペースとして利用できます。
レンタルサロンは、自分で働き方が決められる、自由度の高さが魅力です。フリーランスの新しい働き方を叶えるサービスとして、近年需要が高まっています。
しかし、「どこでお店を開業すればいいか分からない」と、立地選びに不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、立地条件のポイントや選び方について解説します。また、立地を決めるための手順についても紹介します。失敗しないための立地条件について知りたい方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
サロンの立地条件のポイント3選
まずは、サロンの立地条件のポイントを見ていきましょう。
立地条件の良い・悪いによって、集客できるかできないかも決まってくると言えます。そのため、レンタルサロンを開業する際、立地選びは慎重に行わなければいけません。
ここでは、3つのポイントについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
交通アクセス
まずは、バス停や駅から近く、お客様がアクセスしやすい場所を選ぶことが大切です。また、人通りの多い場所は店舗への来客数を獲得しやすいメリットもあります。
広い地域からの顧客を獲得しやすいのも魅力。郊外から都心部へ通勤・通学する人々をターゲットにする場合、主要な駅の近くは理想的な立地と言えるでしょう。
年齢層や人口密度
年齢層や人口密度も、立地選びにおいて大切な要素です。エリアの特徴を分析・把握することで、ターゲット顧客に合ったサービスを提供しやすくなります。
レンタルサロンは、特定の年齢層をターゲットとすることが一般的です。たとえば若い女性が多いエリアであれば、最新のトレンドを取り入れた美容機材の導入やインスタグラムを活用したマーケティングなど、ターゲットに合わせた宣伝がしやすくなるメリットがあります。
周辺施設
レンタルサロンは、周辺施設によって経営が大きく左右されます。いくつか例を挙げて解説しますので、参考にしてみてください。
・商業施設
ショッピングモールや商店街は、多くの人が訪れるエリア。ショッピングを楽しんだ後にサロンへ立ち寄る顧客を獲得しやすいメリットがあります。
・スーパーマーケットやドラッグストア
スーパーマーケットやドラッグストアを日常的に使うお客様が訪れやすいメリットがあります。
・教育機関
若年層をターゲットにするサロンの場合、学生が多いエリアは大きなマーケットです。また、幼稚園が学習塾の近くであれば、子供を持つ母親が送り迎えする際にサロンを利用するケースもあります。
・医療・健康施設
クリニックやジムなど、健康や美容に関心の高い人が集まる場所も魅力的です。これらの施設に近い場所を選ぶことで、より多くの顧客を引きつけることができます。
サロン立地調査のステップ
次に、サロン立地調査のステップについて詳しく解説いたします。どのような手順で立地を選べばよいか迷われている方は、こちらの内容を参考にしてみてください。
市場調査で客層を把握する
市場調査の目的は、ターゲットとする人口や年齢層などの基本的なデータを確認し、さらに競合の状況や最新のトレンドを詳細に把握することにあります。
公的機関が提供するデータベースを活用することは基本ですが、それに加えて実際に対象エリアに足を運び、直接データを収集することも重要です。
時間はかかりますが、複数の候補をピックアップして実際に足を運んで調査することも大切です。その地域の雰囲気や市場の動向をよりリアルに感じ取ることができ、精度の高い市場分析ができるメリットがあります。
競合店の動向をリサーチする
競合店の提供しているサービスの種類や、価格設定などを把握しておきましょう。
競合店のWEBサイトやSNSを確認したり、レビューや反応を調べたりして、課題を分析するのも有効です。チェーンでない個人店であれば、そのエリアに合わせてどのようなプロモーションを行っているのか確認できるメリットもあります。
また、直接競合店を訪れて、店の雰囲気、スタッフの接客サービスの質などを観察するのもひとつの手です。競合のビジネスモデルを理解することで、自社の戦略をより効果的に計画できます。
周辺エリアの人通りを調査
開業する周辺エリアの通行量や人口の多さは、サロンビジネスの集客力にとても大きな影響を与える要素のひとつです。例えば、平均して1時間に100人が通るエリアと、同じ時間に10人しか通らないエリアを比較すると、明らかに前者の方が集客しやすい状況であることが明らかです。
立地調査を行う際には、ただ単に人の流れを計るだけでなく、時間帯や曜日、計測時間などの異なる条件を設定してデータを収集することが重要です。
また、地域の商工会が公開している人口統計や通行量データを利用するのも良いでしょう。これらのデータは、より具体的な市場分析やマーケティング戦略を作る際に役立ちます。このプロセスを通じて、より精度の高い市場分析することが可能となります。
成功するサロンの立地条件のポイント
次に、成功するサロンの立地条件のポイントについて詳しく解説いたします。「サロンの立地選びで失敗しないか心配…。」という方は、こちらの内容を参考にしてみてください。
予算に見合った立地コストであるか
サロンを開業する際、立地コストが予算を超えてしまうと、事業の続けていくこと自体に影響を及ぼす可能性があります。賃料が高いエリアでは、初期投資と継続的な運営コストがかかってしまうため、賃料やその他の経費が予算に収まるかどうかを慎重に判断することが重要です。
最初に設定した予算に収まる範囲で、最適な立地を見つけることを意識しましょう。
競合他社を十分に調査しておく
競合調査を行うことにより、開業予定のエリアでどのようなサービスが提供されているか、どのような価格設定がされているかを把握できます。また、競合の強みと弱点を分析することで、自社のサービスを差別化して、よりマーケティングを強化できるメリットもあります。
さらに、競合調査はトレンドの理解にも役立ちます。どのようなサービスが顧客に受け入れられているのか、新しいトレンドは何かなど、有益な情報を得られるのが魅力です。エリアの特性に見合ったサービスを提供するために、欠かせないプロセスです。
駐車場や公共交通機関が十分にあるか
駐車場や公共交通機関の利便性は、レンタルサロンの立地を選定する際の重要な要素です。ターゲットする客層によっても異なりますが、顧客がアクセスしやすい場所を選ぶことが、サロンを経営するうえでの成功の鍵になります。
地方や郊外など、公共交通機関が都市部に比べて発達していないエリアでは、アクセスしやすい駐車場を確保する必要があります。都市部で駅から近い、バス停がすぐそばにあるなどアクセスしやすい場所は、特に通勤前後の流入が見込めます。
周辺環境や商業施設の評価
周辺に商業施設があればあるほど、顧客がそのエリアに長く滞在しやすくなります。そのため、ショッピングモール、映画館、レストラン、カフェなどが多く集まるエリアは、新規顧客を獲得しやすいメリットがあります。
また、周辺環境の評価も重要なポイントです。清潔で整備されているか、夜間の照明や安全対策がしっかりしているかどうか、事前に確認しておきましょう。安全かつ清潔な周辺環境は、サロンのイメージや評価にも影響し、顧客のリピートにもつながります。
良い立地条件がもたらすサロンの集客効果
次に、良い立地条件がもたらすサロンの集客効果について詳しく解説いたします。正しい立地を選ぶことのメリットを把握しておくことで、サロン開業に向けて一歩前進できますよ。
立地条件を活かしたプロモーション
人通りが多いエリアにあるサロンは、ディスプレイが見てもらいやすいメリットがあります。そのため、魅力的なデザインにすることで、通行人の注意を引き、店内に足を運んでもらいやすくなります。
地域に密着した広告戦略
地域とコラボしたポップアップイベントを開催することで、コミュニティ作りや新規顧客を引き付ける機会を増やせるのも強みです。近隣に飲食店が多いエリアであれば、カフェとコラボレーションして、割引クーポンを配布する方法もおすすめ。
SNSを活用したマーケティング戦略
FacebookやInstagramを活用すれば、地域を絞った広告キャンペーンを行うことができます。店舗の周辺地域や特定のエリアに住む人々をターゲットに設定し、地元の顧客に直接アプローチできるのが強みです。
レンタルサロンのメリット
最後に、レンタルサロンが向いている方について詳しく解説いたします。レンタルサロンが自分に合っているかどうか知りたい方は、こちらの内容を参考にしてみてください。
開業に必要な初期費用や固定費を抑えられる
レンタルサロンは、営業中のサロンの空きスペースを利用して開業するのが大きな特徴です。そのため、施術に使用するベッドや道具などもすでに整っており、機材やその他の設備などはレンタルできるメリットがあります。
消耗品やインテリアなど必要最低限の道具を用意すれば、すぐに開業が可能。利用料金を支払えば気軽にその設備を利用できるのが嬉しいポイントです。
さらに敷金や礼金といった通常の店舗を開業するときに必要とされる初期投資が不要である点も、レンタルサロンの魅力。これらの点から、将来的に自分自身でサロンを開業することを考えている方や、一定期間限定でサロンを運営したいと考えている方のニーズに特にマッチする選択肢と言えます。
時間や場所に縛られない柔軟な働き方ができる
個人のニーズに合わせて、必要なスペースを必要な時だけ借りることができるレンタルサロン。レンタルサロンは、経済的な利益だけでなく、>時間や場所に縛られない自由度の高さも魅力です。これから開業したいと考えている方にとって、自分たちのビジネスを自由に、さらに効率的に運営することが可能になります。
「フリーランス」や「パラレルワーカー」など、現代の多様な働き方に完全に対応しており、新しい業務形態としてこれからも需要が拡大していくことが見込まれます。
まとめ
今回は、レンタルサロンの立地条件を選ぶ際のポイント、立地選びの具体的な手順などについて解説いたしました。
立地を選ぶ際に失敗しないためには、周辺施設や環境が整っているか、また自分が開業するサロンのテーマやコンセプトに合っているか、などが判断基準になります。また、近隣のライバル店について調査したり、アクセスのしやすさを確認することも大切です。
立地選びは、レンタルサロンの収益に大きく影響します。最初からエリアを絞らず、幅広い範囲で物件を探しましょう。時間はかかりますが、実際に足を運んでみると、ぴったりな物件を見つけられることもあります。