エステの開業に必要なものをまとめて解説!費用を抑えるポイントもご紹介
記事の監修石川博幸(いしかわひろゆき)
2020年からレンタルスペース業界に参入、レンタルスタジオとレンタルサロンの運営を開始。
2024年には民泊事業も展開、運営開始。
お客様対応、清掃などに力を入れておりお客様より評価の声を多数いただいております。
現在では、レンタルスタジオ1店舗、レンタルサロン2店舗、民泊1店舗の運営をしており、今後はノウハウの展開などにも力を入れていく予定。
この記事では、「エステの開業に必要なものが知りたい!」という方のために、開業する前後に必要なものについて解説します。また、費用を抑えるポイントについても紹介します。万全に準備をして他の競合店に差をつけるためにも、ぜひこの記事の内容を参考にしてください。
エステサロンを開業する前後に必要なもの
まずは、エステサロンを開業する前後に必要な設備や備品などを見ていきましょう。
レンタルサロンに必要なものが整っているかどうかは、開業後の集客にも大きく影響します。そのため、レンタルサロンを開業する際には、必要な設備や備品などの準備をしっかりと行う必要があります。
ここでは、カテゴリーに分けて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
物件
開業するにあたって、まず準備しなければならないのが店舗となる物件です。
開業する場所によって、周辺の顧客の年齢層、求められるサービス内容なども変わります。地域性とターゲットとするお客様のニーズに合わせて選ぶことが大切です。
また、必要な設備を設置できる十分なスペースを確保することも重要なポイント。物件を検討する際は慎重に選定することが大切です。
美容機器
エステサロンに美容機器は行う施術メニューによって異なりますが、脱毛機器、美顔器、痩身機器などが挙げられます。
これらの美容機器を選ぶ際は、「機能性」や「コスパ」といったポイントを比較しながら選ぶことがポイントです。豊富なメニューを提供できる最適な美容機器を選ぶことで、お客様へのアピール効果も期待できるメリットがあります。
施術用備品、消耗品
消耗品などの小物類は、開業後に「足りなかった」とならないよう、お客様の行動をシミュレーションして必要なものを確認しましょう。一般的に必要な施術用備品・消耗品は以下の通りです。
- バスタオル・フェイシャルタオル・おしぼり
- ベッドシーツ・カバー
- ペーパーショーツ・ブラ
- コーム
- スリッパ
- 基礎化粧品・メイク用品
- ティッシュ・トイレットペーパー・衛生用品
- ハンガー・荷物置きカゴ・傘立て
お客様の肌に直接触れる備品や消耗品は、できるだけ質の良いものを選ぶ必要があります。また、バスタオルは厚手で吸水性の高いもの、フェイシャルタオルやおしぼりは薄手で拭き取りやすいものと、用途に応じた厚さを選ぶことが大切です。
エステのイメージに合うものや、高級感のあるものを使って特別感を演出すると、お客様にも喜んでもらえます。「お得だから」といって100円ショップのものばかりで済ませてしまうのはおすすめできません。しかし、タオルのような消耗品は定期的に買い替える必要があります。ランニングコストが見合っているか、よく検討して選びましょう。
エステサロンを開業する前後に必要な資金
ここでは、エステサロンを開業する前後に必要な資金について解説します。どれくらいの費用が必要になるのかを把握しておくことで、より具体的にサロン開業に向けて計画を立てられますよ。
物件契約にかかる費用
エステサロンには「自宅サロン」「マンションサロン」「テナントサロン」の3つの開業スタイルがあります。
自宅サロンの場合、約20万円~30万円程度の資金が必要です。マンションサロンの場合は約150万円~200万円程度、テナントサロンの場合は約300万円~600万円程度の資金が必要とされています。
必要な機材や消耗品の購入費
施内容によっても異なりますが、サロン用の機器にはさまざまな種類があり、価格も大きく異なります。レンタルであれば10万円以下で可能な場合もありますが、購入すれば数十万円から数百万円するものもあります。
まずはリスクを抑えるために、開店当初は機器をレンタルして様子を見るのもおすすめです。
他にも消耗品の購入は、5万円程度を見ておくと安心です。消耗品は継続的に必要となるため、仕入れ先は慎重に選びましょう。また、マシンによっては定期的に部品の交換が必要になるケースもあります。部品交換費用もランニングコストとしての資金が必要です。
家賃・駐車場代
自宅の一室をエステサロンにしている場合は、家賃は必要ありません。しかし、テナントや賃貸の場合は、家賃や管理費、更新費などが毎月かかります。
また、車を利用する顧客が多い地域で開業して、駐車場を借りる場合は駐車場代も毎月必要になります。
税金
個人サロンを開業した場合は個人事業主になりますので、1年間の所得を税務署に報告する確定申告を行い、所得税を納税する義務があります。
課税対象の所得金額によって税率や納税する金額が異なるため、開業後は税金の支払いも必要になります。
エステサロンの開業費用の抑え方
ここでは、エステサロン開業費用を抑えるためのポイントをご紹介します。
開業費用は毎月固定でかかってしまうとはいえ、利益を増やすためにはなるべく抑えるに越したことはありません。抑えられるところは経費の削減を行い、長く安定した経営を行っていくのが理想です。
レンタルサロン・シェアサロンからスタートする
個人のニーズに合わせて、必要なスペースを必要な時だけ借りることができるレンタルサロン。営業中のサロンの空きスペースを利用して開業するのが大きな特徴です。
レンタルサロンは、施術に使用するベッドや道具などもすでに整っており、機材やその他の設備などはレンタルできるメリットがあります。そのため、初期投資が不要で必要最低限の消耗品を揃えるだけで気軽に開業できるのが魅力。
将来的に自分自身でサロンを開業することを考えている方や、一定期間限定でサロンを運営したいと考えている方にとって、特に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
助成金・補助金を利用する
助成金や補助金といった公的機関から支給される給付金を利用して、開業資金に充てる方法も有効です。
助成金とは、企業や団体の特定の活動・事業を支援するために公的機関から支給されるお金のことです。財源は公的な資金であるため、誰でも申請すれば受け取れるというものではありません。助成金は基本的に事業計画が承認された段階で支給されます。
補助金は事業主が自己負担して事業を行い、その後申請して支給されるお金です。補助金は、設備購入や広告宣伝費など、事業実施に必要な経費に対して支援されることが一般的です。
助成金・補助金には、それぞれ異なる要件が定められているため、まずはその概要を把握して、開業前に活用できそうな補助金があるかを確認しておくと良いでしょう。これらの支援は原則として返済不要ですが、助成金は計画書に示された実績や成果が達成できなかった場合、返還を求められることがあるので注意が必要です。
エステサロンを成功させるためのポイント
次に、エステサロンを成功させるためのポイントについて解説いたします。失敗しないための開業方法を知りたい方は、こちらの内容を参考にしてみてください。
ブランディングに力を入れる
ブランディングはエステサロンが持つイメージや価値観を明確にするために重要です。ブランディングに力を入れることで、エステサロンの目指す方向性、提供する価値を分かりやすくお客様に伝えられるメリットがあります。
ブランディングの方法としては、サロンのコンセプトに合うロゴやデザインを考えたり、雰囲気や接客、サービス内容を一貫性のあるものにしたりして、ブランド価値を高めることが大切です。
リピーターを獲得する
エステサロンの長期的な成功には、リピーターを獲得し、継続的な来店を促進することが欠かせません。
来店履歴や予約履歴を管理し、お客様1人ひとりに合わせた最適なプランを提案することができます。また、リピート割引や特典を提供することで、再来店を促す方法もおすすめです。
定期的に顧客満足度の調査を行い、いただいたご意見をもとにサービスの改善を意識していきましょう。
マーケティングを学ぶ
効果的なマーケティング戦略を学ぶことで、新規顧客の獲得につながります。
SNSやWEBサイトといったデジタルツールを活用し、ターゲット顧客にアプローチします。単に商品やサービスを宣伝するのではなく、顧客の関心やニーズに応じた有益なコンテンツを提供することが大切です。コンテンツマーケティングに力を入れることで、対面だけでは届かない人に向けて、必要な情報を効率よく届けられるメリットがあります。
エステサロンのコストを下げたい方におすすめ!レンタルサロンのメリットとは?
レンタルサロンは、時間ごとに貸し出される個室やスペースを、複数の人がシェアして利用できるサービスです。各個室やスペースは独立しており、借りた時間中は専有スペースとして使用できます。また、費用を大きく抑えられる点もレンタルサロンの魅力です。
ここでは、レンタルサロンのメリットについて詳しく解説いたします。なるべくエステサロンのコストを下げたいという方は、こちらの内容を参考にしてみてください。
開業資金を抑えられる
レンタルサロンを利用する場合、営業中のサロンの空きスペースを借りて開業するため、敷金や礼金を支払う必要がなくなります。エステ機器や設備も自分で購入する必要がないため、大きくコストを抑えられるのが魅力です。必要最低限の消耗品や装飾品などを揃えるだけで良いため、初期投資を最小限に抑えることができます。
開業までの期間が短い
レンタルサロンは既に施術に必要な設備が揃っており、開業までの準備期間を大幅に短縮することができます。開業に必要な準備の工数が少なくて済むので、賃貸料や人件費、設備の保管費用などの経費を抑えることができ、効率的な運用が可能になります。開業の際に必要な許認可を早めに取得するなどして、開業までの時間の短縮に努めましょう。
最低限必要な資材が揃っている
レンタルサロンでは、基本的な美容機器や設備がすでに揃っているため、開業時にすぐに利用できるのがポイント。既存の資材以外に、開業するエステサロンのブランドイメージに合うインテリアグッズ等を揃えると良いでしょう。また、タオルやスリッパにこだわり、満足度を高めることも重要です。高品質なアイテムを揃えることで、清潔感や快適さを感じてもらい、サロ
ンの印象を強めることができます。
まとめ
エステの開業に必要なものや、サロンのコストを抑えるためのポイントについて、解説いたしました。
エステサロンに必要なものとしては、物件はもちろん、機材や消耗品など多岐に渡ります。また、これらの費用に加えて固定費や税金などもかかってくるため、あらかじめ必要な資金を見積もっておくことがポイントです。
自己資金だけではカバーすることが難しい場合、助成金や補助金を検討する方法もあります。これらの公的な支援金は原則として返済不要です。
また、初期投資の必要がないレンタルサロンを利用する方法もおすすめです。自分に合ったプランを選択して、賢く自己負担を減らしましょう。