
レンタルサロンを利用すれば手軽にサロンを開業できる?選び方のポイントや注意点を解説
レンタルサロンを利用すれば、初期費用を抑えてサロンを開業することができます。しかし「レンタルサロンって何?」「どうやって選べばいい?」という疑問を持っている人もいるかもしれません。
この記事では、レンタルサロンについて、メリットやデメリット。そして、自分に合ったレンタルサロンの見つけ方やサロン開業の流れなどを解説します。
目次
レンタルサロンとは?
レンタルサロンとは、一体どのようなサービスなのでしょうか。まずは、レンタルサロンについて解説します。
好きな時に借りることのできるサロン
レンタルサロンは、利用者が自分の好きな時に借りることのできるサロンです。サロンなどの接客対応業を始める際にまず課題となるのは「場所をどうするか」ではないでしょうか。
自前で物件を借りるといったやり方もありますが、それはそれで開業のハードルが高まります。適切な不動産を探し業者と交渉、そして家賃の他に多くの初期費用がかかるでしょう。
好きな時に好きなだけ借りることのできるレンタルサロンであれば、その限りではありません。自分の都合に合わせて場所の予約を取るだけで事足ります。
さまざまな用途で利用可能
レンタルサロンは、さまざまな用途で利用することができます。一例としては、エステやワークショップ、セミナーなどが挙げられるでしょう。
もちろん、規約の範囲内であればそれ以外の用途でも問題はありません。時間だけでなく、用途もある程度自由に決められるのもレンタルサロンのメリットです。
こんな人におすすめ
レンタルサロンは、下記のような人に特におすすめです。
- 開業資金をおさえビジネスのリスク下げたい人
- 場所にとらわれず集客したい人
詳しくは後述しますが、レンタルサロンを借りることによって開業資金の節約に繋がります。開業資金をどの程度かけるかはケースバイケースですが、多くのコストをかければかけるほどリスクも上がることになるでしょう。
また、レンタルサロンはさまざまな地域で運営されているため、都合に合わせて好きな場所を借りることができます。自前で物件を用意する場合はある程度集客地域が絞られることになりますが、レンタルサロンであればフットワーク次第で場所にとらわれない集客が可能です。

レンタルサロンを利用するメリット
次に、レンタルサロンを利用するメリットについて詳しく見ていきましょう。レンタルサロンには、どのような利点があるのでしょうか。
開業費(設備投資費)の節約
レンタルサロンのメリットとして、開業費(設備投資費)の節約が挙げられます。事業を始めるにあたって自分で場所を用意するケースもありますが、それだと家賃に加えてさまざまな初期費用や設備投資費がかかります。
レンタルサロンであれば、自分が使う分だけ料金を支払えばよいのでランニングコストを削減できます。設備もある程度汎用的に整備されているため、多くの場合レンタルサロンの備品を借りれば事足りるでしょう。
立地的に有利
レンタルサロンの多くは、集客に向いた場所に立地しています。利用者がレンタルサロンを借りる目的は「顧客にサービスを提供する場がほしい」が多いため、事業者およびその顧客が赴きやすい地域で運営した方が有利になるからです。
レンタルサロンにとって有利な立地は、利用者(事業者)にとっても有利な立地になるでしょう。通常、事業に有利な地域の不動産を借りるとランニングコストが膨れ上がってしまう恐れがあります。
レンタルサロンを活用することにより、立地上の優位を安価に取得することが可能です。
細やかなニーズに対応できる
レンタルサロンを利用すれば、顧客の細やかなニーズにも対応できます。レンタルサロンにはさまざまな備品が用意されており、それらを必要に応じてレンタルすることができるからです。
自前のサロンで顧客の細やかなニーズを満たすには、あらゆる可能性を考えて備品や設備を用意しなければなりません。しかし、レンタルサロンであればさまざまな利用者に対する汎用的な設備や備品が用意されています。
顧客の思わぬ要望にも対応できる下地があり、顧客満足度の向上にも繋がるでしょう。なお、レンタル品は有料のものと無料のものがあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
レンタルサロンを利用するデメリットは?
では次に、レンタルサロンを利用するデメリットについて考えてみたいと思います。レンタルサロンを活用することで、どのような不満が生じるのでしょうか。
サロンが空いていないと使えない
レンタルサロンには多くの利用者がいるため、時間によっては予約が重複してしまうこともあります。スペースの予約が空いていないと使うことができない点はデメリットとして挙げられるでしょう。
予約が取れない場合はサービス提供が難しくなることに加え、急に入った予定には対応が難しくなることにも繋がります。そのような場合でも探せばどこかしらは空いているかもしれませんが、その分手間がかかってしまうことは否めません。
レンタルサロンを活用する場合、そういった事情に沿った事業展開を行う必要があります。
自由度に限界がある
レンタルサロンを利用するにあたっては、原則的に規約の遵守が求めらます。場合によっては自由度に限界を感じるかもしれず、思った通りのサロン運営ができないかもしれません。
レンタルサロンを活用するのであれば、契約前にしっかりと規約を確認することが大事です。自分がやろうとしていることが可能かどうか、そしてどの程度柔軟に顧客のニーズに対応できそうかなどを十分に精査しておきましょう。
必要な備品がない場合もある
レンタルサロンは多くの利用者にとって利便性の高いサービスですが、100%ニーズに沿えるわけではありません。状況によっては必要な備品がなく、顧客の要望に対応できないといったことも考えられるでしょう。
利用予定のレンタルサロンにどのような備品があるか、事前に確認しておくことをおすすめします。また、備品には有料のものと無料のものがあるため、それに沿った料金表を作ることも大事かもしれません。

自分に合ったサロンはどうやって選ぶ?
それでは次に、自分に合ったサロンの選び方をご紹介します。レンタルサロンを選ぶ際には、下記のような点に気を配りましょう。
ターゲット層の行動範囲から立地を選ぶ
まず考えたいのは、ターゲット層の行動範囲から立地を選ぶことです。サロンを開業するにあたっては顧客となりそうなターゲット(ペルソナ)を想定し、彼らの特性やニーズに沿って事業を展開するのがセオリーです。
たとえば、下記のようなものが挙げられるでしょう。
- どこに住んでいるか
- どのようなタイムスケジュールで生活しているか
- どのような媒体から情報を得ているか
- 何を好み、何を嫌うか
このあたりが細かくなればなるほど、顧客を絞り込みやすくなります。顧客を絞りこむことで絶対数は減少するのですが、その分特化した強みを持つサロン運営に繋がるのではないでしょうか。
自身のニーズを満たせるかどうか
サロンを開業するにあたり「こういう運営をしたい」という思いを誰しも持ち合わせています。そういったニーズを満たせるかどうかで判断するのもよいでしょう。
顧客とのコミュニケーションを重視したいのであれば、ゆったりと落ち着いた雰囲気のレンタルサロンを。サービスを通して顧客の生活をトータルサポートしたいのであれば頻度の高い接客に合わせて予約の取りやすいレンタルサロンを、といった具合です。
もちろんこれらは一例に過ぎず、実際は自分で細かく設計する必要があります。その助けとなるのは「なぜ自分はサロンを開業したいのか」という根本的な軸です。
レンタルサロンを利用しリソースを節約するとはいえ、自分の手でサロンを開業するのは膨大なエネルギーを要します。それを許容してでもやりたいことが自分の中にあるのではないでしょうか。
そういった根幹的な思いを軸に据えることで、間違いのないレンタルサロン選びに繋がります。
利用前に一度現地を見学する
自分に合ったサロンを見つけるには、利用前に一度現地を見学することをおすすめします。オンラインでの情報発信が進み現場に行かなくとも多くのことが分かるようにはなりましたが、実際の雰囲気や空気感というのは実際に行ってみないと分かりづらいものです。
オンライン限定で情報を集めて契約すると「思っていたのと違う」ということにもなりかねません。そうなると妥協して利用するか、レンタルサロンを探し直す必要があるでしょう。
いずれにせよ、開業直後の大事な時期に事業を阻害する要因になってしまいます。それを避けるためにも、可能な限り現場を見て納得の上で契約することをおすすめします。
レンタルサロンを活用した開業の流れ
それでは、最後にレンタルサロンを利用して開業する際の流れを解説します。開業フローはそれぞれの事業スタイルによって異なりますが、大枠程度の参考になれば幸いです。
レンタルサロンの選定
まずは利用するレンタルサロンを選びます。実際にはその前に「事業内容の精査」や「ターゲット層の選定」「マーケティングプランの策定」などがあるのですが、そのあたりは開業を決断する前に行うことも多いため省きます。
レンタルサロン選定のポイントは前述の通り「ターゲットに合った立地」「自身の満足度」「雰囲気」などです。全ての要望を完全に満たせるところを見つけるのは難しいため、なるべく多くの候補を検討した方がよいかもしれません。
レンタルサロンの場合、選択を誤った場合でも比較的スムーズに移行が可能です。不動産契約であればまず新しい場所を確保し、その後に退去届を提出し期限までに備品や設備を移動させる必要があります。
レンタルサロンであれば、新しい場所の予約を取るだけですむでしょう。しかし、開業直後の忙しい時期に余計な手間を増やさないためにも、最初に決められる部分はしっかりと決めておくことをおすすめします。
備品や保険などを準備する
利用するレンタルサロンが決まったら、事業で使う備品や万が一の時の保険を検討・準備します。備品はレンタルサロンにあるものとないものがあるため、あるものは積極的に使わせてもらいましょう。
もちろん、備品を自分で揃えることで独自性を演出することも可能です。サロン運営にはブランディングも重要なファクターになるため、規約の許す範囲で世界観を構築するのもよいかもしれません。
また、自分で事業を行う際は必要な保険に入ることをおすすめします。会社で雇用されている分には自身のミスをある程度会社が背負ってくれますが、開業する場合は全ての責任が自分に降りかかってくるからです。
レンタルサロンによっては、サービス提供時のトラブルをサポートしてくれるところもあります。まずはそういったものを検討し、それでも不足する場合は他の保険を検討するのがよいでしょう。
開業届を提出し、集客を始める
準備が終わったら、いよいよ開業届を提出し集客スタートです。開業届は住所地の所轄税務署に規定の書類を提出するだけなので、さほど難しいことはありません。
問題は(事業を営む上で常につきまとうものですが)「いかに集客するか」ではないでしょうか。黙っていればお客が来るビジネスもあるかもしれませんが、多くはそうではありません。
「どのようにターゲット層に自分のビジネスを知ってもらい利用してもらうか」をしっかりと考える必要があります。そのためにもターゲット層の行動特性や好み、よく見る情報媒体などを知り、適切なプロモーション施策や戦略を練ることが大事です。
最初からうまくいくことは稀なので、長い時間をかけて粘り強くプロセスを改善することが求められます。

レンタルサロンを活用した事業運営のポイント
では続いて、レンタルサロンを活用した事業運営のポイントをいくつかご紹介します。
汎用的なサロン運営を試みる
まず挙げられるのは、汎用的なサロン運営を試みるという点です。エステサロンを開業する場合はサービスの特性や内容を好きに決められるメリットがありますが、あまりに特殊なやり方だとレンタルサロンには合わない可能性があります。
なぜなら、レンタルサロンは汎用的な設備になっていることが多いからです。事業用テナント物件などを準備すれば内装を好きに飾り付けたり独自の雰囲気づくりを行えますが、レンタルサロンではそこまで踏み込むのは難しいかもしれません。
レンタルサロンにはそれぞれ規約が定められているため、何が可能で何が不可かをしっかりと確認する必要があります。汎用的なサロン運営スタイルを確立することで、どのレンタルサロンでも同じサービスを提供できるようになる利点もあるでしょう。
複数のサロンを横断的に使う
一つのレンタルサロンを集中的に使っても構わないのですが、複数のサロンを横断的に活用することで得られるメリットもあります。たとえば「予約したい時間が空いてない場合でもすぐに他の場所を検討することができる」などが挙げられるでしょう。
また、いくつかのレンタルサロンを回ることで、より自分に合ったところが見つかるかもしれません。とはいえ、レンタルサロンに慣れないうちは一つの場所を集中的に使うやり方もおすすめです。
ある程度レンタルサロンを使って勝手が分かったら、次は別の場所を検討してみてはいかがでしょうか。
助成金や補助金を検討する
助成金や補助金をうまく活用することで、事業の躍進に繋がります。助成金や補助金は国や自治体から支給されるものであり、原則返還不要な点が特徴です。
資金調達といえば、まず銀行からの借り入れが思いつくかもしれません。メジャーな資金調達方法には違いありませんが、こちらは借りた分に利子をつけて返還する必要があります。
額によっては、利子の返済により事業収支の悪化を招く恐れもあります。資金が必要な場合はまず使えそうな助成金や補助金を探し、検討することをおすすめします。
集客がうまくいかない時に考えたいこと
サロン開業に集客はつきものですが、いつもうまくいくとは限りません。次に、集客がうまくいかない時に考えたいことをいくつかご紹介します。
媒体や広告は適切か
メジャーな集客方法の一つに「広告宣伝」があります。多くの人が目にする場所に自サービスの広告を出すことで、エステサロンを探している人の興味を惹いて来店に繋げるやり方です。
適切な場所に適切な広告を打てば効果は見込めますが、そうでない場合は広告費用が無駄になってしまう可能性があります。広告を打っているのに効果がない場合、媒体や広告内容の見直しが必要かもしれません。
どのような媒体や広告が適切かはケースバイケースですが、ヒントになるのは想定ターゲット層です。対象がどのような行動や価値を好み、どのようなメディアをよく見るかなどをしっかり考えましょう。
ターゲット層はズレてないか
適切な戦略を実行していても、ターゲット層がズレている場合は効果が期待できません。たとえば「極上の癒やし空間」をアピールポイントとするサロンが「サービス価格と施術スピードを重視する顧客」にアプローチするのはミスマッチでしょう。
集客戦略が正しければ、一度は来店してくれるかもしれません。しかし満足度が低ければ「ここは自分に合ったサロンではない」と判断され、リピート率が下がります。
サービス内容とターゲットを一致させることで、初回来店はもちろんリピート率の向上にも繋がります。改めて、サービスの強みや特色を確認してみてはいかがでしょうか。
分析・改善を行っているか
施策を実行することで、何らかの結果が生じます。それは時に想定通りであり、時に予想を大きく外れる結果になるかもしれません。
施策を実行したらそれで終わりにするのではなく、しっかりと分析を行いましょう。そして、分析結果から得た情報を元にプロセスを改善するのが大事です。
分析と改善を綿密に行っていれば多くのデータを収集でき、それを新しい施策に活かすことができます。100%とはいきませんが、何もないよりは成功のための軸を得られるのではないでしょうか。
サロン開業を成功に導くために大事なこと
続いて、サロン開業を成功に導くために大事なことをお話します。基礎的な部分にはなりますが、だからこそ頭に入れておきたい内容です。
収支管理を徹底する
サロン開業を成功に導くためには、とにかく収支管理が大事です。事業の成否は主に利益の有無で決まるわけですが、利益は収益からコストを差し引くことで求められます。
利益が多ければ多いほど事業は躍進していると言え、逆に少ない場合は改善の余地あり。そして、マイナスになると赤字です。
売上が多いにこしたことはないのですが、コスト削減を達成することでも利益を増やせます。そのためには、何にどれくらいお金を使っているかといった支出管理が重要になるわけです。
徹底した収入管理と支出管理を合わせることで、事業の状態や道筋が見えやすくなります。
自分に合ったレンタルサロンやサービス形態、集客方法を模索し続ける
レンタルサロンを活用すればサロン開業を成功に導きやすくなりますが、もちろん相性があります。自分やサービスと相性の悪いレンタルサロンを選んでしまうと思わぬアクシデントが起き、トラブルに発展してしまうかもしれません。
頻繁にあるわけではないかもしれませんが、いくつかのレンタルサロンを使ってみて相性の良いところを選ぶことをおすすめします。レンタルサロンだけでなく、サービス形態や集客方法を模索し続けるのも大事なことです。
まとめ
レンタルサロンを活用することで、低コストでサロンを開業できます。自分に合ったレンタルサロンを探し、事業を成功に導きましょう。
レンタルサロンBlancoでは、駅から徒歩1分の好立地にあるサロンを24時間オンライン予約可能です。利用にあたっては登録料や初期費用はかからず、時間料金だけで利用可能です。
ご利用を希望される方は、下記オンラインフォームからご予約をお願いいたします。
https://salonblanco2021.wixsite.com/website