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整体院はレンタルサロンでも開業可能!開業までの流れやレンタルサロンのメリットなどを紹介

記事の監修石川博幸(いしかわひろゆき)

記事の監修石川博幸(いしかわひろゆき)

2020年からレンタルスペース業界に参入、レンタルスタジオとレンタルサロンの運営を開始。
2024年には民泊事業も展開、運営開始。
お客様対応、清掃などに力を入れておりお客様より評価の声を多数いただいております。
現在では、レンタルスタジオ1店舗、レンタルサロン2店舗、民泊1店舗の運営をしており、今後はノウハウの展開などにも力を入れていく予定。

「整体院を開業したい」と考えたとき、「どのようなスタイルで、開業するのか」も、成功への大きなポイントになります。

今回の記事では、整体院の開業スタイルや開業までの手順、費用相場などについて紹介するほか、手軽な開業スタイルとして、レンタルサロンもご紹介します。

独立開業を成功させるためには、事前の情報収集が欠かせません。準備を万端に整えて、理想の整体院開業を目指しましょう。

整体院の開業スタイルは5つ

整体院の開業スタイルは5つ

整体院を開業したいと考えながらも、「自分に、最適な開業方法は?」と迷うこともあるでしょう。

整体院の開業には、5つのスタイルがありますので、それぞれについて解説します。

自宅

最も手軽に開業できるスタイルで、物件選びの必要がないほか、家賃も不要なため、少ない資金でも開業可能です。ただし、立地によっては集客しづらい可能性があるほか、広告等に自宅住所を掲載することに抵抗があるかもしれません。

また、家族の協力も必要になりますので、しっかりと話し合って、決定しましょう。

事業用賃貸マンション

居住用マンションでは事業活動ができませんが、事務所や店舗利用が可能な賃貸マンションなら、整体院の開業が可能です。家賃が高くなりがちですが、分かりやすい場所にあり、交通アクセスの良い部屋を選ぶと集客が期待できるでしょう。

ただし、マンションによっては、看板の掲示ができないところもありますので、事前にチェックが必要です。

実際に現場を訪れ、周辺環境や競合店の状況なども調べてみましょう。

テナント

内装を好みにアレンジでき、大きな看板も掲示できるといった、高い集客力を見込めるテナントでの開業を希望される方は多くいらっしゃるでしょう。大きな魅力がある一方で、やはり高額な初期費用や賃料も気になるはずです。

コストを抑えるため、前店舗の内装や設備が残されたままの、居抜き物件を探す方もいらっしゃいます。好みの物件が見つかれば、内装工事費などを節約できますので、検討するのもいいでしょう。

物件を探す際は、賃貸マンション同様、ご自分の足で周辺環境をリサーチし、予算に合った物件を選ぶことが重要です。

レンタルサロン

レンタルサロンで整体院を開業するスタイルもあります。

時間単位で施術スペースをレンタルできるため、物件取得にかかる費用が不要なほか、家賃負担がなく、必要な備品もレンタルできるため、コストを抑えた運営が可能です。

広告においても、サロンの住所を掲載できるため、個人情報を保護できます。

一方で、予約したい日時に先約が入っている可能性があるほか、飛び込みのお客様が期待できないといったデメリットもあります。

出張型

お客様のいる場所に出向いて整体の施術を行う、出張型もあります。整体の施術では、整体師の技術があれば、場所を選ばないため、店舗を持たなくても仕事ができます。

ただし、施術料金に交通費や出張料を上乗せする必要があり、利用設定は高めになります。


所有しておくと有利な資格

所有しておくと有利な資格

整体師は、民間の資格だけで開業することができますが、筋肉や骨格など身体に関する、より深い知識を身につけるには、国家資格の取得がおすすめです。国家資格がないと、保険医療の適用がないほか、無資格では行えない施術があり、無資格者の施術による健康被害のケースも出ています。

国家資格の中でも、整体院の信用がアップする資格を3つ紹介します。

柔道整復師

柔道整復師は、主に骨折・脱臼などの外傷を整復固定する専門家です。解剖学や生理学、病理学などの専門知識を、養成施設で3年以上修得後、国家試験に合格する必要があります。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師も、柔道整復師と同様、専門学校や大学などで3年以上学習し、国家試験を受ける必要があります。手を使って、押したり、揉みほぐしたりして、患者さんの不調を改善します。

鍼灸師

鍼灸師とは、「はり師」と「きゅう師」の両方の治療が行える国家資格です。「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」を使って、全身のツボや筋肉に刺激を与えるという、東洋医学に基づいた治療を行います。

整体院開業までの手順

整体院開業までの手順

ここからは、開業までの手順について、ご説明します。初めての開業となると、不安も多いと思いますが、万全を期して、進めていきましょう。

資金計画を立てる

開業までの資金(物件取得費・内装工事費・備品購入費・広告宣伝費)と、開業を始めてからの運転資金(家賃・人件費・水道光熱費・消耗品費・広告宣伝費)など、どのような支出があるのかを、前もって知っておくことが大切です。

また、資金面で不安がある場合は、公的融資・民間融資について検討してみましょう。

個人事業主向けの公的融資は、日本政策金融公庫による融資があります。審査に時間はかかりますが、金利が安く、返済期間も長いため、始めての方でも利用しやすい制度です。

民間融資では、信用金庫や銀行のビジネスローンがあります。

どこから融資を受けるのかは、重要な決定になりますので、専門家などにも相談し、慎重に進めましょう。

事業計画を立てる

資金計画を立てると同時に、事業計画も作成しましょう。

開業成功のためには、整体院のコンセプトや施術内容、予想される売上げや集客数など、さまざまな視点から、事業計画を立案することが重要です。

また資金計画と照らし合わせて、一ヶ月間の収益の予想や将来の見通しなども考えておきましょう。

事業計画書は融資を受ける際にも必要となりますので、綿密な計画を立てておくことをおすすめします。

物件を探す

予算額やご自分の生活スタイルに合わせて、物件を選ぶことも大切です。

賃貸マンションやテナントで開業したい場合は、物件探しが必要になりますが、立地によって、家賃や集客力が大きく異なるため、慎重に決定する必要があります。

例えば、交通アクセスが良く、人通りの多い場所なら、飛び込みのお客様が期待できますが、不便な場所になると、駐車場を確保しないといけないかもしれません。加えて、競合店の有無や、看板の利用が可能かなども事前に確かめておきましょう。

どちらも契約にあたっては、高額の初期費用がかかりますので、資金計画をしっかり立てることが大切です。

内装工事の計画を立てる

契約が終われば、内装工事の手配が必要になります。

内装は、整体院の印象を決める大きな要素にもなりますので、早い段階で検討を始めることをおすすめします。店舗の広さや工事内容により、費用が大きく変わりますので、すでに依頼する業者が決まっているなら、早めに見積りを請求しましょう。

まだ業者が決まってない場合は、一括見積りができるサイトなどを利用して、複数の業者から見積りを取り寄せ、費用相場を知ってから契約することをおすすめします。

また前述のように、居抜き物件を選ぶと、内装工事の手間を省ける可能性があります。

開業手続きを行う

開業にあたり、税務署に「開業届」と「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要があります。

開業届を出すことで、個人事業主として認められる上、青色申告承認申請書を提出すると、65万円の青色申告特別控除や赤字の3年間繰越など、さまざまな優遇措置を受けられるようになります。

なお、税務署への書類の提出は、1ヶ月以内に行いましょう。

集客方法を検討する

初めての開業となると、集客を心配される方も多くいらっしゃるでしょう。

現在では、インターネットを使った広告宣伝がメインになっていますが、Webサイトの開設やInstagramでの宣伝を通じて、ターゲットとなる客層に届くように発信していくことが欠かせません。

また、近隣へのチラシの配布も効果的です。店舗の案内や施術内容、お得なクーポンなどを掲載し、幅広い層にアピールすることも忘れないようにしましょう。

備品を揃える

お客様が気持ちよく使えるよう、備品の質や量も入念にチェックして、完備しておきましょう。

用意しておきたい備品は以下の通りです。

  • 施術用ベッド
  • タオルやシーツ
  • カーテンやパーテーション
  • 施術着
  • デスク
  • カルテ

施術用ベッドは、ご自分が使いやすいものを選ぶほか、お客様にとってもリラックスできる製品を選ぶことが重要です。

また直接肌に触れる施術着やタオル、シーツなども肌触りの良いものを選ぶと、お客様に喜ばれるでしょう。

開業までにかかる費用について

開業までにかかる費用について

開業までにかかる費用については、開業スタイルや規模によって大きな幅がありますが、主な支出項目と、費用の目安は以下の通りです。

  • 物件取得費(賃貸マンション) : 30万円~
  •       (テナント) : 100万円~

  • 内装工事費 : 20万円~
  • 備品購入費 : 10万円~
  • 広告宣伝費 : 5万円~

予算オーバーしてしまう場合は、まず家賃などの固定費を見直すほか、内装をシンプルにするのもおすすめです。

整体院開業を成功させるためのポイント

整体院開業を成功させるためのポイント

ここからは、開業を成功させるためのポイントについて解説します。

初めての独立となると、迷いや不安が多く生まれるはずです。事前に情報収集を重ねて、自信をつけていきましょう。

整体院のウリを明確に

ご自分の得意分野を活かして、ターゲットとなる客層を決めると、集客につながりやすくなります。

整体院を利用したいと考える方の悩みはさまざまです。「肩の施術が得意」「骨盤矯正に自信がある」など、他の整体院との違いをアピールし、差別化していきましょう。

適切な料金設定にする

集客のため、低い料金設定にしてしまうと、利益が出ずに経営が不安定になるほか、値上げのタイミングでお客様が離れてしまう可能性があるため、適切な料金設定をじっくりと検討することが重要です。

価格を決める際は、目標売上げから逆算したり周辺の競合店の価格を調べたり、お客様がリピーターとして通え、安定した利益も出る価格を設定しましょう。

通いやすい場所を選ぶ

整体は定期的に通うことで効果が上がってくるため、通いやすい場所を選ぶことも、重視したいポイントです。

分かりにくい場所にある場合は、詳しい地図を掲示する看板を掲げるなど、お客様が迷わない工夫をすると親切です。

マンションやテナントの場合、通いやすさを重視すると、どうしても家賃が高くなりますが、その点、立地の良いレンタルサロンなら、手頃な料金で利用できるといった大きなメリットがあります。

顧客満足度を上げる

初めて来院してくれたお客様が「また利用したい」と感じていただけるよう、顧客満足度を上げることも大切です。

来院された方は、どこかに不調を感じて足を運んでくださっています。つらい気持ちに共感し、不調や悩みをともに改善していくことで、信頼感が生まれるはずです。

施術の技術を磨きながらも、コミュニケーションも積極的に深めていきましょう。

技術の向上を怠らない

技術の向上も、顧客満足度につながる大切なポイントです。

初めての事業となると、施術だけでなく、経営に関連したさまざまな仕事が発生しますが、その合間にも、技術を磨くことを忘れないようにしましょう。

コスパで選ぶならレンタルサロン

コスパで選ぶならレンタルサロン

今回、レンタルサロンを初めて知ったという方が、いらっしゃるかもしれません。

初期費用が不要で、月々の家賃負担もないレンタルサロンは、コストパフォーマンスのよい開業スタイルです。

レンタルサロンならではのメリットを5つ、ご紹介します。

初期費用を大幅に抑えられる

開業したいと考えながらも、資金面で不安がある方は、初期費用を大幅に抑えられるレンタルサロンの利用を検討してはいかがでしょうか。

賃料がかからないことはもちろん、施術に必要な家具や設備が揃っており、備品はレンタル可能です。

必要なときだけスペースを借りられるという手軽さは、大きな魅力です。

個人情報を保護できる

最も費用がかからないスタイルは、自宅サロンですが、自宅の住所を掲載した広告を出すことに抵抗感がある方は多くいらっしゃいます。

その点、レンタルサロンなら、サロンの住所を記載できるため、個人情報を保護できるほか、インターネット上での広告などでも、住所や地図を大きく掲載できます。

立地が良い

多くのサロンが駅や繁華街に近い場所にあるため、お客様が通いやすいというメリットがあります。場所が分かりづらい、アクセスが悪いと、リピーターとして通いづらいかもしれません。

立地の良いサロンを選んで、集客力をアップさせましょう。

ランニングコストを削減できる

初めての事業となると、経営が安定せず、資金繰りが不安になることもあるはずですが、レンタルサロンなら、使用した分だけの支払いになるため、ランニングコストを抑えられるほか、備品管理の手間を省けます

セキュリティ面も安心

自宅サロンや賃貸マンションでは、セキュリティ面での不安があるかと思いますが、レンタルサロンなら従業員がいるため、安心感があります。

特に女性の方にとって、メリットが大きいでしょう。


まとめ

今回、整体院を初めて開業される方に、5つの開業スタイルや開業までの流れ、開業成功に向けたポイントなどをお伝えしました。

開業を成功させるためには、しっかりとした準備期間と情報収集が大切になります。事前にさまざまな視点から、開業方法について知り、夢の実現に向け、自信を持って進んでいきましょう。